« 模型クラブの例会 6/10 | トップページ | T-70マニヤックス2 »

2006-06-12

T-70マニヤックス

私は考証が苦手です。と言っても、「細かい事は気にせずとっとと作る派」な訳では有りません。
手にした資料を咀嚼し、自分のものとするのが苦手なのですね(←要するにアホ?)。
苦手とは言え、真似事は嫌いではないので、模型を作る際に色々考えます。で、今はT-70Mについて考え中なので、覚書として書き留めておきます。興味のある方のみお付き合い下さいね…。

  【初期型と後期型の(外見上の)分類】
そもそもT-70とT-70Mの違いすら実は良く判っていないのですが(※1)、模型を作る上で重要なのは先ず外見です。各部に「初期のタイプ」と「後期のタイプ」では違いが見られるので、まとめてみます。前者が初期、後者が後期です。ただし、それぞれの特徴が入り混じっている車輌が多く見られます。

◆防盾…鋳造一体型/溶接組み立て型

◆防盾後ろの円筒形(※2)とハッチレスト…なし/あり

◆砲塔右側のピストルポート(※3)…あり/なし

◆砲塔ハッチのペリスコープ…旧型?/Mk4ペリスコープ

◆操縦手ハッチ…スリット式視察窓/Mk4ペリスコープ付き

◆操縦手ハッチ周りの跳弾板…なし/あり

◆排気管の出し口…吸気グリルの下側/吸気グリルの左側(車体上部)

◆砲塔後ろの円形小ハッチ…数、位置の違い有り(※4)

◆フェンダー前端の形状…丸型固定/角型ヒンジ付き

◆キャタピラ…260ミリ幅、両側に穴開き/300ミリ幅、穴なし

※1…グランドパワー97年9月号と、01年10月号では、T-70とT-70Mの定義が違います。どちらが正しいかは原書の資料でも読まないと判りません。

※2…用途が良く判りませんが、ミニアートのパーツにも含まれています。ポーランドの博物館展示車輌ではアンテナベースとして使われていますが、記録写真ではそのように使われている様子はありません。これが付いていない場合は極初期の車輌かも。

※3…砲塔の両側にピストルポートが有る車輌も極初期型なのではないかと思うのですが。初期の特徴の車輌でも片側ピストルポートの車輌があります。

※4…左側の2個は時期に関わらず同じのようですが、右側の数と位置に違いが見られます。これについては改めて書こうと思います(もうすぐサッカーW杯、日本vsオーストラリア戦が始まっちゃうので…笑)。

|

« 模型クラブの例会 6/10 | トップページ | T-70マニヤックス2 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 模型クラブの例会 6/10 | トップページ | T-70マニヤックス2 »