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2006-06-13

T-70マニヤックス2

本日もしつこくT-70について考えてます。

先日、GIZMOLOGIC CAFEの掲示板でセータ☆さんに教えて頂いたフィンランド・パローラ博物館のT-70の写真を見ていますと、かなり興味深い車輌であることに気が付きました(濃~い方ならば既に知っていることと思いますが)。

◆両側にピストルポートを有する、初期の砲塔。上から撮った写真で非対称に付いているのが良く判ります。

◆防盾後ろに円筒形の部品が無く、ミニアートのキットにもモールドされている、ハッチレスト(と思われる)も無く、また、他の車輌に見られるハッチレスト前側の左右方向の溶接跡も見当たりません。

◆砲塔ハッチのペリスコープは新型ですが、これは載せ替えたものだと想像します。

◆操縦手ハッチは初期型。周囲に跳弾板が無い。

◆排気管のみ、後期仕様になっています。

◆砲塔後ろ側の円形小ハッチは、左側のパネルに2個と、右側のパネルに1個。右側の方はキットと位置が違い、後期仕様の排気管の下に隠れています

初めからわざわざ排気管の下に点検孔を設ける筈が無いので、この排気管は後からこの位置に取り付けたのではないかと想像しました。恐らく(簡単に出来るのかは判りませんが)途中で後期型のエンジンに載せ替えたので、排気管の出し位置を変えたのではないでしょうか。

以上を総合して、この車輌は極初期の型ではないかと考えます。多分初期型の円形小ハッチは、この配置なのでしょう。

…と、ここまで書いといてナニですが、「もしかしたらこの車輌、円形小ハッチの取り付けてあるパネルを間違えて180度廻して取り付けちゃってあるだけかも」と思えてきました。ちょうど反対側に、排気管固定具の残骸みたいなのも付いてるし…。でも、当時のソビエトの戦車職人(?)が、パネルを反対に取り付けてもボルト穴が合う程、正確に位置だししているとも思えないしなあ…。

ああ、戦車って奥が深いなあ…。もう考えるのやめよう…。

*   *   *

W杯日本vs豪州戦の結果についてはスルーですかそうですか(ひとり言)。

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コメント

面白いですね。私もパローラ車輌の機関室上の円形小ハッチは気になってまして、初期だと右側のパネルも○ハッチが2つじゃないですか。それが恐らく排気管を車体上から取るようになってアクセスしづらくなって一番右側が廃止になったと思うんですが、パローラのは何かイレギュラーですよね。

「パネルを間違えて180度廻して取り付けちゃってある」コレ、当たりだと思います。車体中央寄りの金具は排気管固定具ですよね。右側の○ハッチもやや前寄りにズレて付いてるし…。

投稿: セータ☆ | 2006-06-14 00:58

以前togaのT-70を作った際に参考にしたM-hobby(でしたっけ?)の図面には○ハッチが4個描かれ、端の1個は排気管に隠れていたので、「変だなあ」と思いながらも当時はそのように作りましたが、また同じに作るのは芸が無いなとか要らんこと考えたのがイケナかったんですね~。
はい、実は既にパローラの車輛の通りに右側の丸ハッチを変更してしまいました。しかもやや前寄りに(泣)。
まあ、すぐに修正出来るから良いんですけどね(←開き直り)。

「初期型の特徴が多い車輛だから、この部分も初期のままでは」と思ってしまったんですけど、よく考えればこんな部品は簡単に取替えられますね。早とちりして手を付けてしまうとは、スローモデラーの風上にも置けない不届き者ですね…。

投稿: me20 | 2006-06-14 19:26

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