幸福の王子
オスカー・ワイルド作『幸福の王子』の絵本が子供の頃自宅にありまして、可愛いme20少年は、毎晩飽きずに見ていたものでした。
さすがに話の細かいディティールは忘れてしまいましたが、以来、他者のために自分を犠牲にしている様子を見るたび、このお話を思い出すようになりました。
ああ、可愛そうな王子。立派な主砲はイタリアのへんてこ自走砲に、車体機銃はチャーフィーに。美しい鋳造ナンバーは引き剥がされて、さまざまなアメリカ戦車共に(適当に)飾られています。そしてたまに、下手くそな塗装の練習にも使われています。
王子は昔、「こういう思い入れの無いアイテムはサクッと作ろうっと。でも、ライトガード位はエッチング使わなきゃ」とか考えた心無い作者(私)により僅か数日で完成に至ったのですが、ほぼ素組の後、サフェーサーを吹いたままの状態で1年、2年と経つうちに「ちょっとパーツ借りるよ。なぁに、すぐに部品請求して元通りにするさ」という作者(私)の甘い言葉を信じて、後輩達にパーツを提供していったのでした。
…まぁ、私の場合「サクッと、素組で」済ませるとこうなってゆく、という見本でもあります。
確かしばらくの間は「シャーマン結構良いなぁ。単色塗装の練習台にしよう」とか思って大事に仕舞っておいたはずなんですけどねぇ、王子…。
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