爪を切りたい。
今直ぐ、伸びた爪を切ってすっきりしたい。そういう欲求は有りませんか。
そんな時、爪切りはすぐ傍にありますか。
その爪切りには物語がありますか(←何すかこの書き出しは…)。
テレビの経済番組に、高品質な爪切りのメーカー「諏訪田製作所」の社長が出演していました。
まずその風貌(ロンゲのホスト風…)に驚いたのですが、そんなことよりも「より良い製品を作って提供し、相応の対価を得る」との考えに非常に共感しました。
ただ爪を切るだけならば百円の爪切りでも事足りますが、1万円近い爪切りが世界中の利用者に愛されているのには理由が有るのですね。スパッとサクッと爪が切れる。断面がささくれない。単純な、しかし重要なこの機能を手作りで追究しているそうなのです。
で、「スワダ」の社名に聞き覚えがあったので調べてみたところ、私の会社でも同社の栗の皮むき器「栗くり坊主」を数多く売っていたのを思い出し、俄然親しみが湧いてきました(栗くり坊主はさすがに手作りじゃないでしょうけど)。
そうなると、矢も盾も堪らず欲しいんですね、数千円の爪切りが(笑)。
爪切りだと思うと高く感じますが、高級なニッパーだと思うと5~6千円でも惜しくありません。イタリアのフェラガモショップで買うよりはずっと安いでしょう(実際置いてある)。
早速、静岡の街に探しに出ました。以前、静岡伊勢丹でショーケースに入ったクリップ式のKAIの爪切りを買った事があり(←爪切りマニアかよ…)、その際高価なニッパー式爪切りも見かけたので行ってみたのですが、売り場自体が既に無い。
仕方なく近くの刃物専門店に入り「スワダの爪切りありますか」と聞いてみたところ、ああ又かという感じで、
「今朝から3人目だよ、聞いてきたの。あそこのは量販店に置いてあって、ウチみたいな専門店には無いの」と言われました。加えて
「あそこの爪切りは刃が薄すぎて砥ぎ直しが出来ないの。何度忠告してやってもダメなんだな」とのこと。
え、でも似たのはここのショーケースにも入ってますよね。メーカー違いますけど。と言いながら見てみると、どれも1万円以上の価格(!)ですが余り魅力を感じない上に、どう見ても10年以上売れて無さそう。残念ながらここの商品にはピクピク来ません。
そもそも、刃が薄いのはピーキーな切れ味を追究しているからで、何度も砥ぎ直しできて長持ちさせるのが趣旨の製品とは根本的に考えが違っています。
又来ます、と言いながらパルコに向いました。
パルコ最上階のLoftにも諏訪田製品は有りませんでしたが、もう自分の伸びた爪には我慢できません(←とり合えず家に有るので切れば良いのでは?)。
今日は探すのを諦めて、ネイル用品売り場に有った他社のラバーグリップのニッパー式爪切り(3500円)を購入して、帰宅途中の車の中で爪を切りました……。
使用感:何だか今までのと余り変わらんな~。悪く無いけど、ストーリーが感じられません(感じる必要ないし)。なぜコレ買っちゃったんだろうー。
suwada、メールオーダーしちゃおうかな…。
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