伊陸軍車輌認識プレート
最近発売されたイタリア軍車輌キット(タミヤのカーロアルマート/セモベンテやイタレリのL6など)には嬉しいことに、車輌認識プレートのエッチングパーツが付属しています。
10年以上前、突撃砲モデルフィーベル(モデルアート社刊)に掲載して頂いたタミヤのM40 75/18を製作した頃は、このパーツは流通のはっきりしないRCRモデルスのM13とM40のエッチングパーツセットに含まれているのみで、他には存在していませんでした。
当時、模型店で偶然手に入れて、タミヤキットのただの円形モールドを削り取ってRCRのパーツに交換したときは、それまでそのプレートを意識した作例は全く見た事が無かったこともあり、自分の作品を誇らしく思えたものでした。
↓これが実物です
写真はイタリア軍研究家の吉川和篤氏のサイトよりお借りしました(啓蒙活動の為ですのでお許し下さい←承諾を頂きました)。1935年に制定され、イタリア陸軍車輌には必ず取り付けられており、バイク用の小型のプレートもあります。
しかし現存車輌には残っておらず、残っていても土台の円形プレートのみです。結構軽い素材なので、終戦後、誰もが剥がしてスーベニアとして持ち帰ったのでしょうか。伊軍アイテム収集家によると、海外のオークションサイトには結構な数が出品されるようです。
件のタミヤキットの円形モールドは、恐らく取材時に丸い土台だけの状態を見たのでしょうね。
因みにロイヤルモデルのM13用ディティールアップセットにもただの円形プレートのエッチングが含まれていますが、これはメーカーの所在地を考えても、ただ愛が無いだけだと思われます(苦笑)。
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