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2011-11-30

JPN

Perfumeの新譜 『JPN』 を聴く。

アルバムリード曲と思われる「MY COLOR」そして「心のスポーツ」、「Have a Stroll」などの新曲は全てキャッチ―かつポップ。80年代アイドルとも、ニューミュージックとも感じられます。
「テクノ」というワードからPerfumeワールドに入り、アルバム『GAME』のシングル以外の楽曲に度肝を抜かれた身としては内心複雑ですが、ポリリズム以前に指向していた「ネオ渋谷系アイドル」の時代に戻っただけかな、とも思います。
「バキバキなエレクトロがPerfumeの本質」なんて、ポリ新参(ポリリズムが切っ掛けでハマった人)の幻想に過ぎなかったのかも知れません。諦念、というよりもいろいろ難しく考えるのを止めたら、目の前が明るくなりこのアルバムが好きになりました。

過去の3枚のアルバムの発売時には、必ずメンバーの不安感が漂っていました。1枚目の「コンプリートベスト」は解散危機が囁かれていた不遇な時期であったし、結果的に現在まで50万枚以上売れている「GAME」も、発売時には西脇さん曰く「右から左の曲」「自分はあまり歌ってない」とインタビューに答えるなど、売れないと思い込んでいた節がありました。ブレイク後の「トライアングル」は思わぬ人気の上昇に戸惑っていた時期であり、落ち着いた収録状況でなかった事が覗えます。
しかし、「JPN」はメンバー全員(と言うかそもそも不満らしいものは西脇さんしか漏らさないが)が手放しでその出来を喜んでいるし、社会人になった余裕と自信が窺えます。最初はニーズを意識してかバキバキなエレクトロをヤスタカに所望したらしいですが、本心ではこういうポップな歌ものを望んでいたのでしょう。

ポリ新参のオヤジどもはがっかりするかも知れませんが、今の3人がこういう曲を志向するなら、それはそれで良いと思います。人により好き嫌いはあるでしょうが、このアルバムはPerfumeの曲としてのクォリティーはきちんと保っていると思うので。私は「このアルバムを手にして初めてPerfumeを知る外国人」を想像します。メイド・イン・ジャパンの、クールで、キュートで、ポップでゴージャスな楽曲群に聴いた人が仰天する。そんな風に広がっていってほしいと思うのです。

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