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2013-03-23

SEIKO5 ACTUS 6106

【つれづれ】
セイコー5アクタス cal.6106A
T_dsc00755
5アクタスの61系は諏訪精工舎(現セイコーエプソン)の製造で、裏蓋はねじ込み式。シリアルナンバー・420539から1974年2月製造であることが読み取れ、グリーンの文字盤と5面カットガラスが時代を感じさせます。竜頭が4時位置にあるデザインは「手巻きの必要が無い」セイコー自動巻の証であり、また『SS』のロゴは秒針規制(セコンドセッティング)機能付きを表しています。
因みに5アクタスにはこの諏訪精工舎製と第二精工舎(現セイコーインスツル)製の2種類があり、第二精工舎製の70系には秒針規制がなく、裏蓋も嵌めこみ式となっています。

 *  *  *  *  *  *  *  *

これは38年前、私の高校入学祝いに、親から贈られた時計です。父親と2人で、茶町通りの外れの「時計と宝石と眼鏡」を一緒に売っている小さな店まで、自転車に乗って買いに行ったのを覚えています。もう少し先の呉服町まで行けばデパートや時計の専門店が何件もあった筈なのですが、その頃は家業をたたんだばかりで我が家の経済状況が余り良くなく、もしかしたらスイス製時計が並んでいるような店には入りにくかったのかも知れません。
70年代、腕時計はまだ「高価なもの」であり、今のように子供に簡単に与えられるものではありませんでした。5アクタスは若者向けですが、それでも当時1万5~6千円ほどの価格です。きっと両親で金額の相談をしたでしょう。想像しただけで泣けてきます。

そんな状況で与えて貰ったにも関らず、バイクで転んで傷だらけにしたり、落としてガラスを外したりで僅か4年程で使用不能にしてしまい、その後は省みる事もしませんでした。まったく親の心子知らずです。自分が同じ立場に立って初めて理解できることではありますが、改めて感謝を表そうにも、既に両親ともに旅立ってしまっており、それも叶いません。せめて修理して日常に使うことで、供養になるかなと思った次第です。


ネット検索上位の会社に修理依頼しようかと思っていましたが、市内にある自店で修理される時計店を見つけ(最近こういう店は絶滅状態)、相談したところ大変親切な対応で、無いだろうと思っていたカットガラスも部品問屋さんのデッドストック(!)を探し出して頂いた上、何より、料金がとてもリーズナブルでありました(それでも買った時以上の金額ですが)。
ルーペで良く見ると針やインデックスにサビが目立つので新品同様とは行きませんが、幸い老眼なので余り気になりません(笑)。さすがに消耗品のパッキンは部品が無く未交換のため防水機能は失われましたが、水に漬けなければOK。そう言えば、昔は付けたまま海やプール、風呂に入っていたっけ…(基本的に新品でもNG)。

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『機械式の時計はきちんと整備さえすれば、何十年でも使える』のを実感します。
特にこの頃のセイコーの自動巻は丈夫ですしね。今後は大切にします。

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