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2015年5月

2015-05-31

FIAT3000 mod.21 ③

住友たかひろ氏主催のネットコンペ参加作品、製作記その3。
と書き始めましたが、例によって殆ど進捗はありません。いいのかそれで。

本来製作報告はSUMICONのBBSで週一程度行うようなのですが、あんなに人の多い掲示板に書き込みするのは初めてなので、コツが掴めません。
出だしに張り切り過ぎて、秋頃に「そう言えばあの人どうしたの」みたいにならないようにしないと。
今後はBBSへの書込みは短めで、これまでのあらすじはブログへどうぞ~みたいに誘導をしたいと思っています。

という訳で、BBSに書くほどでもない小ネタ的なことなど。

・「TauroのFIAT3000は昔のイタリアの雑誌の付録だった」という定説は、ご存じな方も多いのですが、詳細は定かではありません。

私を含めた多くの方が「昔々にイタリアのMGみたいな雑誌があり、その特集記事と大型付録がFIAT3000で」とイメージしていると思うのですが、最近その雑誌がeBayに出品されていたのを見た人の話によると、どうやら違うようです。

いわゆる模型の総合雑誌ではなく、たぶん簡単な戦車の解説のみのペラペラな冊子とキットのセットだと。そして、そのセットはシリーズ化されていて、イタレリのカーロアルマートや飛行機のキットもあったとのこと。※
どうやら雑誌ありきではないようで、キットの売り場所を、雑誌を並べている店にも増やす企画だったのではないかと想像します。
そうなると、TauroのFIAT3000はそもそも雑誌の付録、というのも怪しくなりますが、例によってそれ以上は謎のままですすみません(調べろよ)。

※追記 
・「Storia dei mezzi corazzati」という世界の戦車を紹介する雑誌であり、FIAT3000はそのオリジナルの付録用キットであったとのことです。
・「飛行機のキットと雑誌のセット」は同じ出版社の別のシリーズとのことです。
詳しくは本記事へリンク頂いたかば◎さんのブログ かばぶ 『雑誌+キットの謎(タウロ FIAT3000)』 をお読みください。


・23年前の作品との比較。
T_dsc01246
23年前に勢いで作った作品はご覧の通りガラクタと化してますが、あまり手を入れていなかったのが幸いして、現在、元のディティールの見本となっています。

砲塔の天板は実物と同様に、側面を組んだ後に上から被せる構造になっていますが、プラの厚さが1.3ミリほどあります(赤矢印が接着ライン)。

折れ曲り部分もあるので、ここをパテ無しで薄く削り合わせるのは難しく、ウェブで拝見する多くの完成品がそうであるように、素直にそのまま組むのが完成への近道かと思います。もちろん当時の私もそうしています。

然しながら今回は、天板が厚いと「妙に額の長い人」みたいに見えるかなーと感じたので、0.3ミリ厚に削り合わせてみましたがどうでしょう。
…昔の自分の作品も含めこの砲塔は「額が長い」と脳に刷り込まれているので、実はどうも違和感が消えません(笑)。

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2015-05-26

FIAT3000 mod.21 ②

SUMICON2015のBBSに書きましたリベット製作に関する記事です。

プラ板打ち抜きのリベット作成にはいくつか方法があります。
ビーディングツール(彫金用の玉ぐり工具)、ブラチモデルのパンチセット、更にヒストレックスのパンチアンドダイなど。これらはすべて専用工具です。
(玉ぐり工具は当初模型店の流通で1セット数千円しましたが、実はバラで安く買えると判ってから、手に入れた方も多いと思います。もちろん私は「使わないサイズが殆ど」のセットで買いました…泣)。

では、一番簡単で手間もお金も掛からないラウンド(丸頭)リベットの作り方です。
用意するものは4点ほどありますが、ここにお集まりの諸兄ならば大抵持っている物だと思います。

・固めで厚いゴムマット。10センチ角で十分でしょう。ホームセンターで売っています。なければスチレンボードでも構いません。

・0.25ミリのプラ板。私は京商扱いのエバーグリーンを使っています。タミヤの0.3でも良いですが後で述べる理由で少し手間が掛かります。

・ピンバイス。どなたも大小持っていらっしゃると思いますが、小さい方です。

・ドリル。今回は0.5~0.6ミリを使います。そのままリベットの径になります。

1、ピンバイスにドリルを逆さまにセットします。先端を下の画像くらい出しておきます。

2、ゴムマットにプラ板を置きます。

3、逆さまにドリルを取り付けたピンバイスを垂直にプチッと押し付けます。

4、プラ板にドリルの径の穴があいて、抜け落ちた部分がリベットになります。

・タミヤのプラ板だと材質の問題で抜け落ちません。裏側にリベットのモールドが出来るので、ナイフで切取る必要があります。切り取るとどうしても裾がハカマを穿いた状態になります。

・欠点は、厚み以上のボリュームが出ないこと。プラ板を厚くすると当然抜けません。ただ、これは高価な工具を使っても結果は同じです。

・ボリュームを出したい場合はプラストラクト0.4ミリ又はエバーグリーン0.38ミリの板を使いますが、やはり打抜けないので切取る必要があります。

・逆に、ボリュームを出したくない(フラットな頭の)場合は、板おもりを抜けば理想のリベットが得られます。

・やはり専用工具に比べて若干精度が落ちます。押し付ける角度によって楕円になります。

以上は、私の所属しているサークルの会長に教えて頂きました。ブルータンクさんありがとう。

T_dsc01245_2
画像はテストでプラ板を打抜いたのもを車体裏に貼って比較したものです。
上がブラチモデルのパンチセット、中がビーディングツール(玉ぐり工具)、下2個が今回説明させて頂いた方法です(字がヘタですみません)。

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2015-05-23

FIAT3000 mod.21 ①

住友たかひろ氏主催のネットコンペ参加作品、製作記その1。

先ずは、現在の状況。こんな感じです。
T_dsc01242
砲塔と車体をざっくり組んで、パテ盛り、サンディングまで。ほぼヌードの状態。

期待していたセリエ2用のレジンパーツが、全く使えないシロモノだったので嫌いなプラ板工作も。
砲塔前面の増加装甲(なのか?)及び、ビーム(というんでしょうか?桁の意味だから良いのかな)の延長。
わざわざ、へろへろのレジンパーツを修正してまで使う手間を考えればこちらの方がまだマシです。

レジンパーツは使えませんが、このキットの意外な発見も。
T_dsc01243
92年に作った際、誘導輪のフチのモールドが無いのでどうしようか考えて、技量が無いためそのままにしたのを覚えていました。で、今回はさすがに無視できないのでどうしようか、とパーツを見たところ、…何と金型が改修されていました

えー、何だ、気にしてたんじゃんタウロモデル。ってか、そこだけかよ!他にもマズイところあるだろう!
まぁでも、助かりました。

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2015-05-19

合同展は終わった

合同展で、昔からウチのクラブを知ってくれている方に「間借りの人が多いねー」と言われて「お陰さまで満室ですよ!」と返しておいたんですが、ああ、ショッピングモールに入るテナントみたいで面白いなと。


自分では、セレクトショップみたいに色んな作風を楽しめると思ってるんですね。何より、作品数が増えて良いですよ。昔みたいに、申込み用紙の「作品数」を書くのに悩んで、旧作をかき集めて隙間を埋めていても、面白くないじゃないですか。

ただ、こういう展示に変化できたのは、そういう隙間埋めの時代ですら「まぁ良いんじゃないの~」と皆グダグダ、ユルユルで過ごして来たからなんですけどね。心が広いのか、特に何も考えてないのか(たぶん後者)。


もちろん、どんな会やイベントでも参加何名、出品数が何点、レイアウトはこうで、費用は、というようにルールに従って進めていくのが当然です。本来はそうであるべきです。いい大人が何人かで活動しているんですからね。


なわけで、ウチのクラブはユルくてグダグダなテナント状態でござんす(笑)が、文字にしたとたんに否定的な意味にも感じられて、ちょっと焦りました。少なくとも私は、このユルい状態を楽しんでます。他からの見られ方を面白がってます。終わって寂しいですが、開催中はとてもハッピーな気分になれました。

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2015-05-17

第26回モデラーズクラブ合同展終了

今年のモデラーズクラブ合同展も無事に終わりました。

期間中に「AFVモデラーズクラブ ランナーズ」ブースにおいで頂きました皆さま。
ご挨拶出来た方出来なかった方、参加クラブの方見学の方、遠方から見えた方近くの方、運営の方々も含めて、本当にほんとうにありがとうございました。

尾藤さん、たーさん、Tokuさん、ブルータンクさん、にょさん、Tさん、O村くん、各メンバーもお疲れさまでした。あと今回参加出来なかったmetaboさん、来年は頼みます。


私個人の話。
痛感したのは、やはり完成品を持って行かなければいけないこと。リベットの植替えなど工作の方向性は説明しやすいですが、作りかけではあまり伝わりません。来年に向けて、とりあえずFIAT3000製作をがんばります。

今回の収穫は、FIAT3000の資料について。嬉しいような悲しいような、かなりマニアックなブツが頂けるかな?あと、FIAT L5/21(WW2のFIAT3000/21)の車輌認識票の取付け位置について、貴重なディスカッションができましたよ(謎)。


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2015-05-16

第26回モデラーズクラブ合同展

今年のクラブ合同展の初日が無事終了しました。ご覧頂いた皆さま、ありがとうございます。

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今年のランナーズの展示はこんな感じです。凄いでしょう?

手前の上2段はたーさんのシャーマンDDなどを中心とした展示、まん中の上2段はブルータンクさんのドイツ戦車、中段奥は尾藤さんの自走砲3台、そして下段を使ってTokuさん、たーさん、35PANZERS吉岡氏、ルチアーノ・ロドリゲス氏らの48スケール作品群を、ぎゅっと展示。
上段奥にO村君の計画機、下段奥はにょさんのペーパークラフト(別名・子供ホイホイ)。

お陰さまで、かなり濃密な展示となりました。はっきり言って相当見応えがあります。
明日お出でになる方は、是非お見逃しなく。

T_dsc_0216
展示の左側です。
中段に尾藤さんの作品、下段の左が子供ホイホイ。

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2015-05-11

SUMICON2015に参加します

「週末模型親父」こと住友たかひろ氏が主宰するネットコンペ『SUMICON2015』に参加させて頂くことに致しました。住友さん、皆さん、よろしくお願いします。

締め切りは10月末なので製作期間が年単位の私にとっては無謀かもしれませんが、かつては1作を3か月くらいで仕上げていたことを思えば、まぁ大丈夫かなと(それが間違いの元かも)。
何とか頑張る所存ですので暖かく見守って下さい。

さて、選んだお題はTauro ModelのFIAT3000 mod.21です。
T_dsc01212
・昔々、イタリアの模型雑誌の付録に付いていた(と言われる)のがタウロモデルのFIAT3000 mod.21です。
・このキットにレジンパーツとエッチングパーツを追加したのが今回製作するFIAT3000 mod.21セリエ2(8ミリ機銃装備タイプ)です。


・余談ですが数年前にEgys Modelsというメーカーから mod.21のレジンキット2種が発売され、すわ決定版か?と思ったんですが、完成品を見るとどうやら原型は限りなくタウロを参考にしていると思われる上に、モールドがダルダル。買われた方はご愁傷さまです。
現在、Egys Modelsのウェブサイトは閉鎖されてるようで、もともとの流通数も多くないでしょうし、入手は困難だと思われます。

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2015-05-04

五月(ごがつ)

早いもので、退院したなー、年を越したなーと思っているうちに気付いたら5月になってました(気付くの遅すぎ)。

5月の静岡と言えばあれです。
えー、由比の桜えびまつり。いやそれ2年ぶりにやって大盛況だったみたいだけど違うだろ。もっとモデラー的なやつ。
呉服町のサンバカーニバル。ってぜんっぜんモデラー的じゃないよ!なんかすっごい恰好して皆さん踊りまくってるけど違うんだよーおおお(半泣き)。


という訳で、今年もモデラーズクラブ合同展が開催されます。何と26回目。

第1回の初日は豪雨でした。ずぶ濡れで午前中の仕事を終え、そのまま午後の仕事をサボってツインメッセ西館1階の展示会場に恐る恐る見に行った日から、もう26年も経ったんですねー。そりゃあちこち体の具合が悪くなるわけだわ(遠い目)。

我がランナーズはお陰さまで参加24回目を迎えます。ブースの場所はE列の南端、わかり易く言うとMay-Qさんの向かい側。わかりにくいですか。要するにいつもの場所です。

尾藤満さん(アハトゥンク・パンツァー)、たーさん(レジン組合)の参加で進化を続ける(←自画自賛)AFVモデラーズクラブ・ランナーズ。今年は48コーナーを設け、『48と言えば、あのウェブサイト』の大型ゲストを迎えます。更にブルータンク氏は専門誌作例を4点、O村君は恒例の試作機、にょさんのペーパークラフト、アンドモア~でございます。ご期待下さい。私は…スミマセン作品なしです。もしかしたら、P40の作り掛けを持って行くかも。


開催日は5月16日(土)~17日(日)。
クラブで参加される方も、見に来られる予定の方も、ぜひぜひランナーズのブースにお越しください。me20はミーティングかヨーカドーで昼飯を買いに行く以外はだいたい居ります。目印は変な帽子です。もし帽子を被ってなかったら、去年の夏からヘアスタイルがボーズになってるので判ります。

どうぞよろしく。

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