FIAT3000 mod.21 ⑯
住友たかひろ氏主催のネットコンペ参加作品、製作記その16。
いよいよ工作の最終段階、車体尾部の尾橇(びぞり。超壕装置)です。
製作中の車輛は砲塔の横面に車輛認識票を備えた1935年以降、41年くらいの設定ですが、wikipediaに依ると「尾橇は1930年代後半には撤去された」と書かれています。
しかしながら手持ちの資料の1941年とされる複数の記録写真に尾橇が装着されているFIAT3000が写っているので、尾橇付きの状態として製作しました。あった方が恰好いいしね。
先ずは(珍しく)ビフォーの写真から。
キットのままの側面パーツです。それ程出来が悪くないように感じますが、ジャッキが一体に成型されており、抜きテーパーがきつく、実感を損ねています。
また、よく見ると鋼材の組み合わせ方が両方内側のパターンにモールドされています。
実物の構造はルノーFTのものと殆ど同じなので、在庫のON THE MARK MODELSのFT-17用PEセット( MB Models用←ことごとく90年代…)を検討してみましたが、やはり取付け角度とかが微妙に合いません。あと、ここだけ精密になっても他の工作とフィットしないんだよねえ(PEめんどくさいし…)。
という訳で、レザーソウでそりの側面パーツからジャッキを切り離し、別パーツにしてそれぞれディティールアップすることにしました。
切り離したジャッキの工作。
下面が斜めになっているのは三角形の取付けベースの表現なので、一旦削り取って平らにします。
表面のモールドを一部生かしてディティールを追加。ツメはそのままだと短いので、端材で作り替え。
ぺったんこだった裏側もサンディング後にそれらしくディティールアップ。
「輪っか」はRPMのロレーヌシュレッパーを潰した際に車体モールドから切取っておいたもの。こういう「一体いつ使うんだ」な取り置きパーツがハマると気分いいですねー(伝わらん)。
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コメント
>>こういう「一体いつ使うんだ」な取り置きパーツがハマると気分いいですねー(伝わらん)。
伝わりました(笑)。
ちなみに、我が家にもON THE MARKのFT用尾橇があります。
でも、旧NKCのレジンキットも、RPMのインジェクションも、本体との釣合い的に見ても、意外に充分な出来という感じで、なかなか出番がなさそう。
(さすがにMENGのパーツに致命的ミスがあったりすると面白いんですが……いや面白くはないか)
投稿: かば◎ | 2015-09-13 03:56
かば◎さん
1号戦車の砲身を拝見すると、まさに(ジャンクパーツだけではないですが)寄せ集めて、削りだしてますね(←こう書くと褒めてる感じがしない)。
意外なパーツが意外なところで上手くハマる、みたいな工作が見るのも作るのも好みです。
>ON THE MARKのFT用尾橇
実は使うつもりで引張りだしてみたんですけど、こんなだったっけ?というくらい薄くて、かなり苦労しそうなのでやめました。
車体の方はぼてっとしたプラパーツの集合で、そりだけペラッペラなのもおかしいですしね。
投稿: me20 | 2015-09-13 08:05