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2016-10-09

CGV model 1906 armored car 【完成】

住友たかひろ氏主宰のネットコンペ参加作品、第三弾の完成です。

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キットはフランスのJMGTというガレージメーカーのレジン・バキュームフォームでスケールは1/35です。

第一次大戦前の1906年にグルジアの技術者が設計し、フランスのCGV(Charron, Girardot et Voigt)が製造した、初の「鉄板で覆われた装甲車」です。ロシア帝国の車輌ですが、ドイツやフランスでも使用されていたようです(←日本語で読める資料が無いですが、たぶんそんな感じだと思う)。

キットはいかにも古いガレージキットらしく、ディティールはかなり大味なうえ合わせは悪いですが、気泡も少なく、ムクのパーツが多いため歪みもありませんでした。
全体的にあっさりした出来なので、余り細部に拘らずに、それらしく仕上げています。

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車体の右側にはドアがないので、ドアのモールドを埋め、記録写真を元にディティールを加えました。
また、砲塔のオチキス機銃はCalibre35のものに替えています。

前照灯は記録写真では布カバーで覆われており細部は不明ですが、当時は未だオイルランプアセチレンガスヘッドライトであり、素材は市販車と同じブラスのままだろうと判断してガイアノーツのブラスで塗っています(黄色が凄くキツイ)。

T_dsc01667

車体両側面に斜めに取り付けてある樋状の物体は、簡易架橋です。
言わばWW2ドイツ軍のSd.Kfz.251/7に搭載されている突撃橋の先祖のような物ですが、このシャロン装甲車は基本クラシックカーを鉄板で覆っただけの物なので、余程荒地の走破性が悪かったのだろうと想像します。

塗装は、キットの説明書にぽつんと書いてあった「フランス陸軍はミディアムグレー」「ドアに文字(デカール)」だけを頼りにでっち上げました。実際はもう少し濃い色かと思われますが、詳細はさっぱりわかりません。

T_dsc01666

基本塗装はガイアノーツとMrカラーの飛行機用を混ぜたもの。ウェザリングは全て油彩(茶系・グリーン系)で行っています。
また当時のタイヤはまだカーボンが含まれていないため、白く塗っています。

キットの白文字デカール(Armee L- Q - G No.50)は使用不能だったため、インレタをクリアデカールに転写して自作しています。

相変わらずのあっさり仕上げですが、グレーと白で目に優しいね、ということでひとつ。
お粗末さまでした。

T_dsc01674

いやぁーしかし、この私が昨年の5月から、もう3作完成ですよ。そりゃ異常気象が続くわけだわ。

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コメント

me20 さん

シャロン装甲車の完成おめでとうございます!!
とても素敵です。
いつものように、造形(工作)と塗装が秀逸です。

一つだけ質問があります。
タイヤはタイヤブラックにしないのはどうして?
もしかしてタイヤのゴムがこの当時白っぽいものだったのでしょうか?

投稿: hiranuma | 2016-10-09 18:40

hiranumaさん

ありがとうございます。
昨日途中を投稿して今日完成とか、手抜きがばれちゃいますね(笑)。

>タイヤブラックにしないのはどうして?
ゴムタイヤにカーボンブラックを混ぜることで、飛躍的に強度と耐久性が増すようになるのは1912年からとの事で、
それまではゴムに炭酸カルシウムなどの白い充填材を混ぜていたため、1906年当時は未だ白またはアイボリーのタイヤだったようです。

白いタイヤの作例などは海外を除いて殆どありませんから、そこも狙っています(笑)。

投稿: me20 | 2016-10-09 19:18

me20 さん

さすが抜かりがないですね。
一つ勉強になりました。

さあ! ご飯も食べたし、頑張って完成させよう!!
明日はいいことがあるカモしれない♬

投稿: hiranuma | 2016-10-09 20:31

hiranumaさん

私もネットの受け売りです(笑)。でも、本当は足回りが黒い方が見た目が引き締まるんですけどね。

今晩も製作中ですか。がんばって下さい。

投稿: me20 | 2016-10-09 21:51

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