HOTCHKISS H38 PIT-ROAD(Trumpeter )1/35 【5】
ピットロード、オチキス戦車続き。
私は戦車模型は砲塔を先に完成させてモチベーションを上げるタイプです。そういえばイタレリのP40も砲塔だけ完成してますね。6年くらい前ですけど...。
いろいろ話題が尽きないこのAPX-R砲塔ですが、中華〇ピーながら元がフランスの老舗エレールさんが作ったと思うと味わい深い形かなーとか思いますね(ポジティブ)。
砲はブラチモデルそのまま。軸を差して俯仰できるようにしました。視察スリットと吊下げ用のフックはブロンコのパーツ。キューポラの小さい方のフックはピットロードのキットには含まれておらず、楕円のモールドがあるのみでした。
菱型のフタと信号旗用の小ハッチはオンザマークのエッチングパーツに交換。大きさといいヒンジの形状といい現在の目で見ると厳しいですが、全体的に解像度が低いのでこの際使えるものは使います。小ハッチの方は穴を開けてツライチにしています。
後ろ側の写真が工作中のものしかありませんでした。ヒンジもオンザマークのエッチングをはめ込んでいます。取付けていませんがこのキットで唯一あまり手の掛からなかったのがここのハッチです。少し隙間はあるけど嵌まる、というレベルですが...。
買った記憶は無いのにブロンコH39の箱に入っていたモデルカステンの可動キャタピラ。少し組んで巻いてみたらピッチは合っています。
こうしてみると起動輪の歯が異常に小さいですね、昔なら気になって全部植え替えてたかもしれませんが(笑)もちろんこのまま行きます。
足回りとフェンダーを組んで、キャタピラを通してみます。.....起動輪・誘導輪とフェンダーとの隙間が狭すぎてキャタピラが入りません。
前回の画像で足回りを仮組みした際には接着固定していなかったため、遊びがあったようです。
キット付属のベルト式キャタピラも入りません。果してストレート組みだったらどうだったのか...。でも長すぎるフェンダーの先端を詰めただけなので条件は同じ筈なんですが。
起動輪側の丸い泥除け部分は一旦切取って修正していたため内側を削り込んだだけで何とかなりましたが、ほぼキットのままの後ろ側は誘導輪を一番下げても通りません。手を加えれば更に下げられますが、それだと転輪との間隔が狭くなりすぎます。
というわけで見た目で影響の出ないよう、フェンダーの平らな部分を1ミリ弱延長して対処しました(先端も延ばしているのは、延長する前にいったん短くしてみたけれどダメだったからです)。この状態でまだキャタピラに擦っていますが、もうギブアップです。
※このキットをきちんと作りたい方は、フェンダー全体を金属板で作り変えることをお勧めします
この記事の一回目を書き始めたのがちょうどこの工作をやっていたころでした。そりゃ罵詈雑言を吐きたくなりますよね...。
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コメント
久しぶりにお邪魔します。(・∀・)
おぉ…!トーチカとして砲塔のみ完成…。じゃなくて!(失礼しました。)
罵詈雑言を吐きつつもひと月あまりで組み終わりそうではありませんか。
それにしてもフェンダーの工作の記事は前回の記事が布石になっていたんですね。(^_^)b
確かにKVやIS戦車のように無しにしてしまうこともできないので致し方ないですね。(^_^;
もう少し先になると思いますが塗装の方も楽しみしております。(^_^)/
投稿: | 2020-05-18 21:31
あ!名前を入れるを忘れました。(^o^;
がんばってください。
投稿: M.N | 2020-05-18 21:34
うはははははは。
よいです!
この辻褄合わせに次ぐ辻褄合わせ。
私がオチキスを作る際は、me20さんの苦難をパスファインダーとして、難点を出来る限り回避していきたい所存。
投稿: かば◎ | 2020-05-18 23:04
M.Nさん
お久しぶりです。スミコン参加の方々がこうして集まってくれるのは嬉しいですね。
>トーチカ
その手があったか...でもジオラマでないと何だかわかりませんね(笑)。
このキット、組み立てないと判らないトラップがいくつも仕掛けられているんですが、実はまだあります。次回をお楽しみに(楽しくない...)。
かば◎さん
仮にギアハウジング・起動輪を前進させると余計にキャタピラが通る隙間がなくなるので、フェンダーの作り変えは必須ですね。
フェンダーは全部金属にしなくても、前後の丸い泥除け部分だけ切り取って緩いカーブに作り変えれば良いかもです。何れにせよ起動輪との隙間を見ながら作らなければなりませんが。
このキット、フェンダーを取付けないと車体上部が乗らない(フェンダーの厚みが車体の一部になっている)構成なので、足回りを含め車体を組み立てた後でフェンダーを取付けることが出来ないのが地味に困りますね。
投稿: me20 | 2020-05-19 17:29
ブロンコとトラペ、そしてエレールのシャーシを比べてみましたが、やはりトラペのシャーシは頭のところでちょっと寸詰まりっぽい感じ。
転輪ボギー位置とシャーシ後端はブロンコとトラペでほぼ同一。エレールは転輪ボギー間隔がちょっと狭く、最後尾ボギーと誘導輪位置がその分離れています。
で、例の「中心から前に寄っちゃった起動輪軸位置」は、シャーシの後端を合わせた場合、エレールの起動輪軸位置とほぼ同じ。ブロンコはトラペの中心凸と軸穴の中間くらいという感じでしょうか。
「フェンダーを付けないと車体上部が載らない」構造は各社一緒ですが、実車の場合は、鋳造のシャーシ側に車体上部に合わせた「張り出しベロ」があるようで(ルノーR35と違って、そもそもシャーシも鋳造なので)、me20さんも工作されている側面下の帯状に出っ張った部分が上下の接合部なんですよね。
ただ、フェンダーの長さ自体はブロンコとトラペで変わらず、(そもそもトラペは指定のままでは起動輪がもっと前に出ているはずなので)、履帯がうまく入らないのは謎ですね。カステンの履帯が、厚み方向に凹凸がありすぎるんじゃないか?みたいな感じもあるにはありますが……。
投稿: かば◎ | 2020-05-19 18:18
フェンダーとの隙間に履帯を通すのは私も苦労しました。
ブロンコ版オチキス自走砲にフリウルの履帯を通そうとして誘導輪のところで
つまった記憶。....で、どうしたっけな。
途中で放り投げてあるから、解決したのかどうか不安になってきました...
投稿: hn-nh | 2020-05-20 06:55
かば◎さん
>トラペのシャーシは頭のところでちょっと寸詰まりっぽい
3社の比較ありがとうございます。なるほど、前にボリュームが足りないなと思っていましたが腑に落ちます。
何となくエレールをベースにした方が、特に車体~足回りに関しては正解のような気がしますね(それってどうなんだ?ですが)。
フェンダーとキャタピラの隙間は、すでに確認のしようがありませんがトラペをストレートで組んでみたらベルト履帯がすんなり通ったのかどうか。でもそもそも前側は寸法的に全く合いませんでした...。
hn-nhさん
ブロンコも同様でしたか。ブロンコの接着式履帯は表現が平面的なので立体的なフリウルに交換すると入らない、とかあるかもしれませんね。
この機会に再開されたらいかがでしょう(←と、沼に引きずり込もうとする)。
投稿: me20 | 2020-05-20 09:06
すみません。誤解がありました。
トラペのキットは、フェンダーが車体下部と上部のパーツの間に挟まる形で、実際にフェンダーがないと車体上部が載らないんですね。
対してブロンコとエレールでは、フェンダーは車体下部に対して数カ所の差し込みになっているので、車体上下にフェンダーパーツの厚み分の隙間ができる、ということはないです。
もっとも、車体上部自体、下部より幅があるので、フェンダーがないと車体上部が位置決めしづらいのは同様なんですが。
うーん。しかし、トラペは他2社に比べてフェンダーが幅広になっているわけじゃなかったのか……。
投稿: かば◎ | 2020-05-20 13:29
>>この機会に再開されたらいかがでしょう
むむ。甘い誘惑.....
確かにこれを逃すと永遠に完成しないかも。
下地塗装までは進んでいるんですが、新資料を見つけて
自走砲のオープントップの装甲板の角度が少し間違っていることに気がついてしまって
どうしたものかと。。。。。
いいオチキスが出ればちゃちゃっと作り直しちゃうんですが、それは期待できなそうだし。
どうしよう。このまま先に進めてみるかなあ。
投稿: hn-nh | 2020-05-20 18:57
なんというか、わざわざ泥沼の底をかき回すような所業ではありますが、3社のオチキスのシャーシを比較してみました。
http://kabanos.cocolog-nifty.com/blog/2020/05/post-6af897.html
意外なことに、もしかしたらエレールのものが一番マトモなんじゃないか……という思いがふつふつと沸いてきて、ちょっと呆然としています。トラペ2つにブロンコ1つ、全部部品取り用とかになったら本当に泣くかも。
投稿: かば◎ | 2020-05-21 00:36
かば◎さん
>トラペのキットは~実際にフェンダーがないと車体上部が載らない
そうなんですよ、さらにフェンダーの収まり自体が悪いので仮組みに難儀するし、エンブレムの上の接着箇所を早い段階で処理したいのに出来ないんですよね。
フェンダーの幅に関してはキットのままなので、今後の記事をご覧くだされば何かわかるかもです..。
hn-nhさん
いいオチキスは...かば◎さんのブログによるとエレールってメーカーのがどうやらより正確なようですよ(笑)。
冗談はさておき、自走砲の装甲板は結構重要なポイントですね...案外見た人は気づかないですが、自分が一番気にするという。
ふたたび かば◎さん
検証お疲れさまです。読ませて頂きましたが何となくベースはエレールのほうが...というのが立証されつつあるような(笑)。
しかしトラペ「だけ」上部転輪の位置が間違ってるとか、そこは真似ないんかい!と突っ込みたいです(←あっさりキットの位置を信じてしまった人)。
投稿: me20 | 2020-05-21 08:56
お元気ですか?コロナっていないようで安心しました。
タミヤからリリースの情報得た際に、私もこちらを成仏させねば・・・とストックヤードを探索しましたが、R35と共に、積まれたキットの最下段の一番奥の方にあるらしく(未確認)発見できない間に、タミヤから発売されてしまいました。もうこーなったら、タミヤが絶版になるまで生きながらえてそれから成仏させようと開き直ってます。エレールのキットを買った当時、アイテム選択とそのかわいい風貌からいずれは、電撃戦のやられ役として、ドイツ兵に鉄砲つきつけられた戦車兵と一緒に作りたかったのですけどね。
フェンダーの干渉については、作っていないので何ともコメントしようがありませんが、エレールのキットはそれ以前に履帯が硬くて輪にならない代物だった記憶があるのですが、ピットロードは大丈夫なのですか?もう」完全に取り残された親父質問で申し訳ありません(~_~;)
投稿: フランクパパ | 2020-05-21 16:46
フランクパパさん
こんにちは。静岡はいたって平和でしたね、ドラッグストアの棚に空きが目立ったりホビーショーが無くなったくらいで。
>電撃戦のやられ役として
ドラゴンのフィギュアセットにまさにそのシーンのがありましたね。あれはR35がバックに描いてあったのかな...。
ピットロードのH38のベルトキャタピラはそこまで硬くありませんしハメ合せも悪くないですが、かなり長いのでそのままでは履けません。短いよりいいですが(良いとこ探し)。
投稿: me20 | 2020-05-22 06:46